短編部門
回復タイム
山口智誠監督
会社員の飯田早苗(演・向里祐香)は、仕事が上手くいっていない様子。仕事が手につかず会社から少し離れた公園で母親と電話をしていると、傷だらけのおじさん辰巳エンジ(演・浅見紘至)が今にも倒れそうな感じでやってくる。驚きつつも心配をしておじさんに声をかける早苗だが…。
なんでやねん!
高上雄太監督
前番組の失態から、新しい番組に配属された新人ポンコツAD内藤優太。
そこで、彼は強面の担当ディレクターである林了と出会うのだが…。
地方者同士の共感性をテーマにしながら、社会に馴染めないがらも純粋に好きな物に打ち込む者の力強さを前向きに描きました。
いいよ、別に。それでIt's fine like that.
西野波音監督
離婚届を書いた珠と樹の夫婦。ある日、二人は互いの“好きな人”を招いて食事会を開く。修羅場になるかと思いきや、和やかに食事は終わる。残すはコーヒータイムだけだったが、1人の本音がこぼれ落ちてしまい……。
つぎに食べるおいしいもの
杉咲佳穂監督
昔売れていた亡き父のようなプロミュージシャンになりたい祐一。しかしオーディションに落ちまくる毎日。
根性無しで、凹むとすぐに死のうとしたりしなかったり。そんな勇気も無いまましょっちゅう自殺するフリをしている。
フリでもいつか間違って成功してしまうかもしれないと心配していた母は、危ない時を乗り越える方法を伝える。
Heaven
竹田康乃監督
「天国、行ってみない?」
罪悪感から少女の手は血で染まっている。いつまでも続くように感じた、夏の長い一日。
妻は怒ってない
森本悠平監督
いつもは決して怒らない妻。しかし今朝は様子がおかしい。身に覚えはないが、「怒ってる?」と聞いてみた。
「怒ってないよ」と返ってきた、、、。
ふれる
鈴木剛志監督
移動中の車中でショウゴに父が話をする。
なんと12年ぶりに家を出た母が戻ってくるらしい。 話を聞いて困惑するショウゴ。 だが、不安の先にある仄かな期待。そして疑念。
「どうして母は帰ってきたのか」 成り行きの為、好奇心の為、疑問の払拭の為、ショウゴは母の待つマンションへと向かった。
シカト
三浦賢太郎監督
女子会の準備に泪が来ないことに瞳が不満を漏らすと、泪は目の前にいると愛が告げる。
愛に取り残され、見えない泪と二人きりになった瞳は、襲われるのではないかと、不安に駆られだす。
東京娘、大阪オヤジ
小野光洋監督
かすみは優柔不断な女。恋人とのデートでもなにかと優柔不断で、短気な彼をイライラさせてばかりだった。
ある日、大阪から実父が上京してくる。かすみは幼少時から父と離れて東京で育った。生粋の大阪人である父は、とかくノリが、かすみとは違うのだった。
そんな父が、パートナーと気まずくなった時の“奥の手”を、かすみに伝授してくれる。
ノラノコ
坂厚人監督
ある日の夜、ずぶ濡れの少女ノコを公園で見かけ、ほっておけなかった65歳の洋子は自分の家に招き入れることにした。
なんとなく、それ以降もノコとご飯を一緒に食べたり、過ごしていた。
ノコと洋子の少しの日常とその思い出がノコに取って大切かが分かるヒューマンドラマです。
Nocturne
坂口拓也監督
無気力な日々を送る青年・高崎は夢遊病の女の子・まりと暮らしている。
高崎が夜勤から帰 ってくると、机の上にはまりが夜中に徘徊して拾ってきた石などがしばしば置かれている。
まりを愛していた過去が頭の片隅にありながらも今ではその存在をどこか疎ましく思ってしまっている高崎と、
高崎に愛されているのか不安で大きな孤独を抱えてしまうまり。二人が辿り着く先にあるのは光か闇か。
うさぎの血
貴田明日香監督
小学六年生の桃子は、家庭教師である市原から受ける性的暴力に苦しみながらも、誰にも言えずにいた。
学校では飼育係としてうさぎの世話をしている桃子。桃子は非力なうさぎに自分の姿を重ねていた。
そんなうさぎがストレスにより死んでしまう。その姿を見た桃子は、自分の気持ちを母親に話そうと決める。
しかし帰宅すると待っていたのは母親ではなく、市原だった。
長編部門
あなたが言うなら
八木橋ゆり監督
深夜ラジオの電話相談。少女と中年ラジオパーソナリティの電話越しの恋愛相談が始まる。
一見よくある恋バナは、番組の進行とともに「よくある話」ではなくなっていく。
米寿の伝言
ガクカワサキ監督
変わり者の発明家である米蔵は、米寿を目前に亡くなってしまった。
その孫兄弟であるキョウヘイとキッペイは、変わり者の祖父を懐かしみながら、
彼の宝物ともいえる『発明品』を整理していると…
棺桶の中の祖父と弟キッペイの中身が入れ替わった!!
蘇った祖父に喜ぶのも束の間!『発明品』が壊れてしまい、元に戻せなくなった!?
このままじゃ…弟が火葬されちゃう!?
遺体と孫の異色系入れ替わりを通してつなぐ家族の絆を、『本物の家族』が描いた
驚異のハートフルコメディ映画がここに誕生!!
いてもたっても。
泉原航一監督
常に変わりゆく世の中で、自分にとって大切なものは何だろうか。
夢か、愛か、友か、家族か、故郷か。とても身近で、そして大切なものにしばしば人は気づくことができない。そんな人々の葛藤と少しの成長を、故郷の美しい景色と共に描く。正しさというものが分からなくなる今日だが、自分にとっての答えが見つかればいい。と穏やかに心に届く、チルムービー。
心残り
藍沢晃多監督
短編映画「心残り」は、“双子”を同一人物としてキャスティングした、今までに類のない作品であります。現在の自分とパラレルワールドの自分を、CGでもなく一人二役でもく、“双子”が演じることで不思議な物語が進行していく恋愛コメディー。
本作品は俳優として活動している藍沢晃多が監督を務め、資金調達・脚本・制作・キャストを自ら行い制作したものになります。
京都学生部門
恋も噂も七十五日
新庄凜々子監督
私たちの存在はどこにあるのだろうか ———
良くも悪くもそれは、人々の記憶の中にあるのではないだろうか。
果たして、貴方の記憶の中の“誰か”は“真実の姿”なのだろうか。
本来のその“誰か”の生き方を想像したことはありますか?
人々の記憶、理想、恐怖によって生み出された都市伝説・口裂け女の姿を借りて、人々の存在について学生たちが問いかける、ラブストーリー。
私、脚本書けんくなったんやけど
山口智誠監督
映画の脚本家を目指す光。自分にはこの道しかないと突き進んで来たが、ある事件をきっかけに映画を愛せなくなってしまう。
彼女の身に一体何が起こったのか?
アメハシル
かかし監督
コロナ禍のアニメーション研究会。
時が経つ毎に、徐々に1人、また1人と居なくなっていく部員たち。
そして、残されたのはたった2人の部員。
そんなある日、部活がなくなるかもしれないという可能性が突きつけられ‥。
実際にコロナ禍に部がつぶれかけた時の、大学を舞台に部について描かれた、半ノンフィクションのアニメーション作品。
はしのはなし
梅田航輝監督
特徴的な形をしているこの橋で感じたことを、そのまま映像にしました。
この橋の形の意味、そこで展開するストーリーの意味、この機材(個人所有のコンパクトデジタルカメラ)を使う意味を考えて、
そこから生まれる物語を純粋に記録しよう、という実験です。
その結果、
・川の両岸から歩く二人の画面から構成されること
・15分ノーカットであること
・「運命のようなもの」がテーマであること
・周りから聞こえてくる「音」が重要であること
などが決められていきました。
京都学生部門の作品のうち、
・恋も噂も七十五日・私、脚本書けんくなったんやけど は長編部門
・アメハシル・はしのはなし は短編部門 の対象作品です。